- 2018年06月06日(水)
- しごと・社会
「知法犯法」(ちほうはんぽう)
「知法犯法」(法を知りて法を犯す。『儒林外史「四回」』など)というのは、文字づらからも明らかなように、法を理解していながら故意に法を犯してしまうこと。知らずに犯してしまうことに比べれば、罪一等を加えられてもしかたがありません。
ルールを守ったフェアプレーが前提とされるスポーツの世界では反則は許されないのですが、ハイレベルのサッカー試合をみていると、巧みな「反則の犯しあい」が勝敗を左右する場面に出くわします。観客も「イエローカード」や「レッドカード」のプレーを了解しているのですから紳士的なスポーツといえるのかどうか。日大アメフト部の悪質タックル問題が大学のガバナンスにまで拡大していることが根の深さを示しています。
神戸製鋼では品質の製品データを改ざんしていた「知法犯法」で経営トップが謝罪し家宅捜査が行われて、日本企業への信頼をゆるがす問題になっています。庶民もまたスピード違反や優先席無視やらで日ごろから「知法犯法」に慣らされているのです。