東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2014年07月02日(水)
  • 植物

「日上三竿」(にちじょうさんかん)

日が竹の三つ目の節あたりまで上がっているということで、朝寝坊のこと。当初は日が上がって竹のむこうの春霞が消えるといった詩的風景の描写に用いられたようですし、相愛の男女の「日上三竿」(『東周列国志「一三回」』など)はうらやましいかぎりですが、昨今はみんなが働きはじめている時間に起きるという後ろめたい意味合いの朝寝坊専用の成語です。

それでも「全国大学統一入試」(高考)を終えたあとの子どもたちの「日上三竿」にはみんな肯定的です。一方で、FIFAサッカーを深夜に見たり、週末に夜更かしして翌朝のしごとに差しつかえる「日上三竿」には、周囲の目はきびしいようです。

戦乱に明け暮れた時代には、「高枕して憂いなし」(高枕無憂。『戦国策「魏策」』など)は悲願でした。先人が命がけで残してくれた平和な時代に、高枕して憂慮なく睡眠がとれる幸運を思えば、少々の憂いなどものの数ではないでしょう。




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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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