東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「斤斤計較」(きんきんけいかく〈こう〉) 

 かつて「斤斤」は名王の明察が細やかなようすにいいました(『詩経「周頌」』など)が、のちになって小利や小事に細かくかかわることを「斤斤計較」(魯迅『彷徨「弟兄」』など)というようになって、庶民もがさまざまな場面でよく用います。

お金に細かいことでは、まずしい村民なら三毛五毛をどうするかのつましい表現になりますし、大金持ちならドケチになります。心配りでは、男性が「斤斤計較」でないことが女性に好まれます。糖尿病の人なら飲食の細部にこだわることに。アメリカが中国に「斤斤計較」で細かい要求を出すのは衰落の証になります。

わが国では、「斤」は印刷用紙の厚さや競馬の負担重量として斤量が残っていますし、食パンの1斤(340g)も親しい。中国では1斤は10両で、日常的に用いられていますが、はかりには電子はかり、卓上はかり、天秤はかりとあって、どれもがやや少なぎみの「欠斤短両」が、世界計量日(5月20日)に話題になります。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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