東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「愛莫能助」(あいばくのうじょ)

 東京駅コンコースで人だかりに出合いました。天皇ご夫妻が新幹線を降りて構内を通って皇居への車寄せに向かうわずかな区間でしたが、国民に近く親しく会釈されながら寄りそうお二人の姿には「相思相愛」がふさわしい四字熟語です。

愛は溢れるほどあっても、力が足りないとか条件がきびしくて助けることができないことが「愛莫能助」(『聊齋志異「鍾生」』など)で、『詩経「大雅」』では「愛莫助之」といっています。

ご成婚のあと「テニスコートの愛」などともてはやされた美智子妃が、平民であるゆえの皇室内での孤立について、皇太子は「愛莫能助」であったようです。

「千年樹」が手入れの甲斐もなく枯れてしまったとか、泳げないので溺れる子どもを見ながらどうしようもなかったとか、子どもの自立を見守る母親とか。見るに忍びない情景もありますが、こういう事例はいつの世にも多いのでよく使われます。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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