東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「無価之宝」(むかじほう)

 金銭では測れない稀有珍貴なものを「無価之宝」(劉克荘『後村全集「宿山中十首」』など)といいます。婚約時に贈られた0.3カラット(30万円)のダイヤの指輪は、ご本人にとっては「無価之宝」でしょう。1905年に南アで採掘された3106.75カラットのダイヤ原石は、ご存じ英王室の王笏(530.2カラット)や王冠(317.4カラット)など9個にカットされています。最近同じ鉱山で採掘された232カラット原石が1000万ポンド(17.7億円)といいますから、ダイヤなら値が測れないことはないようです。

7月に東京の「特別展 台北故宮博物院 神品至宝」に特別展示された「翠玉白菜」(高さ19センチ)は、清・光緒帝に嫁いだ瑾妃が持参した翡翠の細密な彫刻で、白菜は純潔をバッタとキリギリスは多産を象徴しているといわれて、見て納得の「無価之宝」です。一方で、詩人は山中の「月色と泉声」を「無価之宝」と詠っています。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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