東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2014年10月22日(水)
  • 自然

「天涯海角」(てんがいかいかく)

 中国の「土中」には「土のなか」だけでなく「四方の土地の中央」の意味があります。周公旦が洛邑(いまの洛陽市)を「土中」として京師(都)に立て諸侯を四方に封じたことから地勢的・歴史的な中国の版図が意識されてきました。都が長安(西安)、南京、北京、東京(開封)と移っても、皇帝は常に「中原逐鹿」の勝者。ですから「天涯海角」(曾鞏『北帰三首「其一」』など)は版図の果ての地でした。

南方では海南島が「天涯海角」の地で、宋代に海南島に左遷された蘇軾は、戻るときに「天容海色」と詠じています。雲散って月明るい清澄な「天容」も「海色」も、ともに潔白であることの証しになっています。いま海南島に「天涯海角遊覧区」があって観光地になっています。突兀として立ち並ぶ巨石のうちに天涯と海角と呼ばれる巨石があって、仇敵だった家族の反対を押し切ったふたりの愛が化したと伝えられています。さて東方はどこが「天涯海角」なのでしょうか

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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