東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「明眸皓歯」(めいぼうこうし)

 明るく澄んだひとみと白く美しい歯。むかしから美人をいうのに「明眸皓歯」は広く用いられてきました。明眸皓歯でも美人とは限らないという屁理屈はやめにして、そういう女性を想像してみてください。身の回りにそれに近い美人がいる人は幸せです。
 杜甫は「哀江頭」で、「明眸皓歯いまいずくにか在る」と、長安を追われて玄宗皇帝と蜀へ落ちのびる途中に死を賜わった楊貴妃の姿を追います。美しい女性のほほえみを「一笑百媚」と評しますが、これも楊貴妃にちなみます。白居易は「長恨歌」に、貴妃が「眸を回らして一笑すれば百媚生じ」て後宮三千の女たちは色あせてしまったと詠っています。
 中国の「四大美人」といえば西施、虞美人、貂蝉(ちょうせん)、楊貴妃で、貂蝉が実在した人物でないことから王昭君とすることもあるようです。唐代の楊貴妃以来、千年余ものあいだ次の美人が現れないのはどうしたことなのでしょう。
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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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