東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「一本万利」(いっぽんまんり)

 わずかな元手で大きな利潤を得ることを「一本万利」(李海観『岐路灯「三四回」』など)といいます。控えめに「一本十利」もありますが、万利に勢いがあります。

「一本万利」が得られる事業として結婚式とお葬式の請負があげられます。一生に一度の機会ということで、結婚するふたりは会場、衣装、料理、引き出物などにムリをしますし、逝去の人への外聞を気にして喪主がムリをするからです。お金持ちを願うなら「一本万利招財進宝」と刻んだ古銅銭を懐中にするのもいいでしょう。

歴史上では、一本どころか全財産をかけて人質だった子楚を「奇貨」として買い取って、秦の相国になった呂不韋のような豪快な「奇貨可居」もあります。現代中国では、一本どころか「無本万利」で、職権と利権を用いて巨額(兆円レベル)の蓄財をした規律違反の罪で、周永康前政治局常務委員が11月に党籍剥奪、送検されましたが、中国社会での公職と私利つまり汚職の根は深いようです。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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