東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「官官相護」(かんかんそうご)

 官吏同士がお互いにかばい合うことを「官官相護」(馮夢龍『醒世恒言「一三」』など)といいます。良きにつけ悪しきにつけ官が官を助け合うことはあるわけですが、良い方の清廉な官吏同士の用例は少なくて、道理に合った執務が行われる「官清法正」がある程度。一方、かんばしくない方は、法が炉の火のように無情である「官法如炉」や官吏が虎狼のように残暴である「官虎吏狼」など、官吏「官官相護」になることで民衆の造反を呼び起こす事例は歴史上で絶えることがありません。

「刑は大夫に上らず」(『礼記「曲礼上」』)というのは、大夫(高級官僚)は倫理的に鍛えられた素養を持っているので罪を犯すことなどありえないという前提で刑を免れる特権があったのですが、急激な経済成長の陰で表面上の清廉さを保つ「官官相護」が腐敗の温床になっているということで、いまは軍といえども“特区”はないという習近平政権下で、厳格な「反腐敗」告発が各地各界に広がっているようです。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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