東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「胆大包天」(たんだいほうてん)

 キモが大きいことには際限がありません。「胆大包天」(欧陽予倩『荊軻「第四幕」』など)ともなれば何ごとも恐れず、大胆極まりないということで、いまは悪事など困ったことに使われます。白昼堂々と脱獄したり(米)、赤の広場のレーニン廟に酒をかけたり(露)、34年間無免許運転していたり(日)、派出所を狙って車を盗んだり(中)・・。
 魯迅は若い人の作品に「胆大心細」を求めていますから、新しいことをするに際しては「胆大心細」あるいは「胆大心雄」であってはじめて成就することは確かです。何かを恐れて「胆小如鼠」というのでは、社会も人生も変わらないどころか萎縮(デフレーション)していきます。

歴史上では「胆如斗大」が知られます。三国時代の蜀の武将姜維が死んで腹を開いたところ、胆が斗大(斗は10升)あったということから、万夫といえども恐れず闘うという武勇の人にいわれます。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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