東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2015年03月11日(水)
  • 自然

「風花雪月」(ふうかせつげつ) 

 「雪月花(せつげつか)」あるいは「月雪花(つきゆきはな)」は日本人の美意識の底に息づく三つの自然風物で、大伴家持や清少納言いらい歴代の詩歌人が文采を競って表現してきた素材です。ノーベル文学賞の受賞記念講演で、川端康成が「美しい日本の私」と題して紹介して話題になりましたし、筝曲や歌謡曲のタイトルにもなりますし、宝塚歌劇団の組名でも親しいもの。

中国ではもうひとつ「風」が存在として意識されて、「風花雪月」(邵雍『伊川撃壌集「序」』など)が四季変化を伝える風物として詩文に織り込まれています。といってわが国の風流人が風雲、風刺、風情を知らないわけではありませんが。

円安で中国からのパック旅行客が増えていますが、厳選極上の優雅な旅もあって、名湯、名宿の名物料理に、春は桜、夏は祭、秋は楓(ここに風が)、冬は雪の季節絶景。そして名宿では和倉温泉の加賀屋雪月花館が総合日本一に選ばれています。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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