東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「挙世無双」(きょせいむそう)

 世にふたつとないまれにして貴ぶべきものが「挙世無双」(魯迅『故事新編「鋳剣」』など)です。史跡では唐代の長安城もそうですが、その名のとおり「莫高窟」は挙世無双の仏教遺跡です。世界を相手にこれから盛時へとむかう現代中国がどれほどの優れた作品を生み出すかは想像もできませんが、その越えるべき作品の数々が日本に渡来して国宝として所蔵されていることは確かです。

「曜変天目茶碗」(静嘉堂文庫)、「湘卧游図」(東博)、「王羲之の喪乱帖(摸本)」(宮内庁)、「観音猿鶴図」(京都大徳寺)、「紅白芙蓉図」(東博)、「菩薩処胎経」(京都知恩院)など、いずれも日本の国宝であり「挙世無双」の神品です。

「挙世」の熟語のうちには「挙世皆濁」(「漁父辞」から)があります。国家の将来に絶望して世俗の塵埃を避けて去った楚の屈原が残したことばです。韓国の大学教授600人余が選んだ2012年の世相を示す「今年の漢字」でした。

webサイトはこちら

堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>