- 2015年04月01日(水)
- しごと・社会
「済済一堂」(せいせいいちどう)
目標を共にする多くの人がひとところに集まったようすを「済済一堂」(帰荘『静観楼講義「序」』など)といいます。
フレッシュマンの新入生や新入社員を迎えた学校や企業の式典は、春にふさわしい華やぎの「済済一堂」でいいものです。が、一方の秋の重陽の日(旧暦9月9日)には、地元の何十人ものお元気な「百齢眉寿」のお年寄りの集い「百歳宴」というのがあって、人生の深い味わいを感じさせます。北京の人民大会堂の三層の席を埋めつくした3000人に近い全人代代表が、報告を聞き会議する光景は、まさしく世界最大規模の「済済一堂」の情景です。全員賛成の表決の場面などは圧巻です。
「人才済々」もいいですが、さまざまな新製品の展示会もまた「済済一堂」の晴れの舞台。新車の展示会には、家庭に二台目の需要も加わって、大衆車から高級車まで多彩な車種の展開が活発な経済活動のシンボルとなっています。