東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「痛心疾首」(つうしんしつしゅ)

 これ以上ないというレベルでの痛恨の嘆きを「痛心疾首」(『左伝「成公十三年」』など)といいます。歴史上の転換期に罪を負うことになった為政者はこういう思いで対処してきたようです。いま中国で職権乱用や違法蓄財で裁かれる被告も、裁判で有罪判決を受けて、「痛心疾首」といって代表して罪を背負う嘆きを伝えています。法をまもる立場にある弁護士が飲酒運転(知法犯法)で事故をおこして拘束1か月、1000元の処罰を受けて「痛心疾首」とするあたりには実感があります。

日本が伝統としている相撲、抹茶、畳、下駄などを、すべて中国起源ではないかといって「痛心疾首」する向きもあるようです。また気がかりなところでは、軍事戦略専門サイトが、近代に失った「十大領土」について、ロシア、蒙古、インドなどとの国境周辺とともに琉球、釣魚島を取り上げて「痛心疾首」としていることで、人民共和国(王朝)300年間での「蚕食鯨呑」の行方は想像もつきません。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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