東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「平易近人」(へいいきんじん)

 民衆とともに「同甘共苦」すること、群衆の中に入って親しくその心の声を聞くことを「平易近人」(巴金『随想録「二九」』など)といいます。もとは孔子も理想の政治家として慕った周公(姫旦)の治世の姿を、『史記「魯周公世家」』では「平易近民」と伝えています。「周公吐哺」というのは、賢人が訪ねてくると口にしていたものを吐いてまで会ったことにいわれます。食事中なのでといって断るようでは、この「平易近民」の意味は理解できないでしょう。

「平易近民」は周恩来総理の風姿を周公旦と重ねて用いられていましたから、以後の政治家には胡・温といった首脳に対しても遠慮して使わないようです。習近平主席の最近の著作も『平易近人 習近平的語言力量』というタイトルになっています。

「中国夢」で知られる女性歌手陳思思(全国政協委員)が、優美に平等と友愛の心を秘めて歌う「平易近人」が各地の大街小巷で歌われているようです。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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