- 2015年07月08日(水)
- くらし・家庭
「美輪美奐」(びりんびかん)
「奐」はあきらか、あざやかなこと。「美輪美奐」(『礼記「檀弓下」』から)は古くは建築物が壮大で美しいことにいわれましたが、建物の配置や装飾さらに彫刻などの芸術品にもいわれて、時代の変化の中で意味を拡大しながら用いられてきた四字熟語の一つといえます。いまや衛星から送られてきた映像や、世界遺産の古跡や、数万匹のホタルの飛翔(武漢東湖)や、詩情をたたえて演じられるバレーにまでいわれ、名寄市立天文台が撮影した低緯度オーロラも「美輪美奐」と紹介されていました。
美輪にかかわることでは、たとえばフォルクスワーゲン傘下になりましたが、英ベントレーの高級車などなら中古車でも「美輪美奐」のうちですし、洛陽市恒例の「国際牡丹花節」では牡丹園内を30万隻という風車で飾る「風車展」が開かれて、七彩の花田を現出してこれも「美輪美奐」です。そういえば、われらが美輪明宏さんは、み仏からさずかったというお名前で「美輪美奐」の現代例を実現しています。