東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「心服口服」(しんぷくこうふく)

「心服」は内心で納得し、「口服」は口頭で従うこと。したがって「心服口服」(『荘子「寓言篇」』から)となれば全幅の信頼であり、信服です。「口服」ばかりでなく、「心服して天下定まる」と荘子はいいますが、安保法案の衆議院での議論と採決をみていると、とても「天下定まる」ようには思えません。なかなか信服とはいかないことが多く、この成語はさまざまな場面で用いられることになります。

その点ではスポーツの世界は明解で、前日まで「口服」せずに「なでしこジャパン」のW杯連覇の夢を語っていたマスコミも、5−2という点差、身体能力、技術、戦術の差を見せつけられて、アメリカの強さには「心服口服」したうえに「甘拝下風」までせざるをえなかったようです。

といって、ドイツと日本を破ったアメリカのサポーターが、先の大戦の勝利と重ねて示す愛国主義には「心服口服」とはいかない思いを禁じえませんでしたが。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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