東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2015年08月12日(水)
  • 植物

「樹大招風」(じゅだいしょうふう)

 真夏の東京・日比谷公園の大樹の下のベンチで、読みさしの本を膝にうたたねをする人がいます。大樹の蔭は風も通って蝉鳴すら涼しそうです。霞が関の官庁では冷房の効いた部屋でクールビズ姿の官僚が、国会での「安保法制」の議論を聞いているにちがいありません。平和な夏の情景です。

樹は大きくなれば風を招く「樹大招風」(『西遊記「三三回」』など)というのは、だれもが実見するおおらかな風景です。ところが、能力が目立ったり事業が順調に成長したりすると風あたりが強くなるという意味合いで用いられています。

中国の台頭は、軍事的にはアメリカの世界戦略に対抗する「中国脅威論」がいわれます。艦船発射型対空ミサイルや大陸間弾道ミサイルの展開や衛星「北斗」の稼働、海洋進出は「樹大招風」として認識され、そのはざまでアメリカの戦略に加担するのが「安保法制」です。樹下に憩う国民の安心を担保できるのでしょうか。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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