東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「無地自容」(むちじよう)

 自らの身を置く場所がないほど羞恥や恐れの極みにあることを「無地自容」(朱熹「与呂伯恭書」など)といいます。恥ずかしくて穴があったら入りたい(使穴可入)、無ければ冷や汗をかいて持ちこたえるしかありません。

ニセモノを展示してしまった博物館の館長、エジプトの古跡に「到此一游」と刻んでしまった子の両親、五輪エンブレムでデザイン盗作を指摘されたデザイン審査委員、そして国民の支持が得られず、憲法違反が指摘される「安保法制」を通そうとする政治がまかり通る国の憲法学者や歴史家や後人の命を思う市民たち。

戦前の始まり。「平和」(戦争)は戦禍の悲惨さを胸から胸へ伝えなければ守れ(止められ)ないときを迎えています。かつて90年代にロック・グループ「黒豹」が歌った「無地自容」は、「いまわたしはこれまでのわたしではない」(在不是従前的我)HI YE HI YE と、何かの始まりを暗示して終わっていました。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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