東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「物是人非」(ぶつぜじんぴ)

 ものごとや風物はもとのままなのに、関わった人はもとのままでないことを「物是人非」(曹丕「与呉質書」など)といいます。境遇が変わってしまったり、故人を懐かしむ場合もあります。同じ思いは、すでに「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」でみていますが、四字熟語としては、こちらが明解で、今でもよく用いられています。「物是人非、事事休す」としても使われ、この場合は元の詞が「語ろうとしてまず涙が流れてしまう」とつづくので、思いはいっそう深くなります。

中国東北の長春には中国残留孤児の養父母のための中日友好楼がありますが、戦後70年、はじめ29戸が住んでいましたが次々に亡くなり、いまは3人になって、「物是人非」もひっそり語られているようです。必ずしも悲しい例ばかりでなく、うれしい「物是人非」もあります。ヤクルト・スワローズが2001年以来14年ぶりにセ・リーグ優勝を決めましたが、真中選手が監督となり「物是人非」の成果でした。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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