東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「狭路相逢」(きょうろそうほう)

 狭い路で出くわしてしまい退いたり避けたりできない状態が「狭路相逢」(『古樂府「相逢行」』など)です。親しい人との不意のめぐり逢いならうれしい相逢です。逢いたくない間柄くらいの人なら、急いで心の中の怒や怨を恕(ゆるし)に替えてすますこともできますが、仇敵とする人物との出会いとなったらただではすまないでしょう。テリトリーを守る動物同士が狭路に相逢うときの争いの形相をみれば、この成語の持つ意味合いがよく解ります。

『三国演義「二二回」』には曹操配下の劉岱が残兵をつれて逃げているとき、張飛と「狭路相逢」して回避することができず、馬を交えて戦ってただの一合で生け捕りにされる場面があります。いまでも車が行き交えない路での「狭路相逢」などはよく経験するところです。のっぴきならない出合いをどういう方法で収めたのかは興味のあるところですから、日ごろのニュースでよく出合います。

webサイトはこちら

堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>