東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2016年01月06日(水)
  • 動物

「窮猿投林」(きゅうえんとうりん)

 平成28年・2016年の干支は丙申(かのえ・さる)で、賀状にも多様な表情の猿が新年のごあいさつに参加しています。ここでは逆に追い詰められて窮地におちいった猿は、木を択んで跳んでなんかいられない、林に逃げ込んでしまうという「窮猿投林」(『晋書「李充伝」』から)についての新たな理解に触れたいと思います。

王羲之と同時代人の李充が、記室参軍(軍の文書起草や記録表彰)では“家貧しい”ゆえに「窮猿投林」といって地方官(県令)を選んで出たことから、進退の処し方として用いられています。李充の母(衞錬)は王羲之が若き日に書法を学んだことで知られる衞夫人です。中央でのしごとの不満が母子にあったのでしょう。李充はのち「文義冠世」の仲間とともに王羲之の蘭亭の宴に連なっています。

内閣府は女性管理職30%を掲げていますが、70%もの女性が管理職になりたくないといいます。このあたりの実情が新たな理解の助けになりました。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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