東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2016年01月20日(水)
  • 自然

「雪中送炭」(せっちゅうそうたん)

「雪中送炭」(雪中に炭を送る。徳行禅師『四字経「甲乙」』など)といえば、困っている人に救済の手を差し伸べること。雪の中を車に載せた炭が行く情景は色の対比も鮮やかで、すなおに人の気持ちを温かくしてくれます。骨炭と豆炭が子どもたちのこしらえる雪ダルマの目と鼻と口になった時代がありました。生活感のある頼りがいのある顔つきでした。いまも雪が降れば子どもたちは雪ダルマをつくるのでしょうが、炭や豆炭が手に入らなくなって目鼻立ちはどうなったのでしょう。

「雪中高士」(高啓「梅花詩」から)といえば、梅の木を君子に見たてたもの。雪中の梅はたたずまいよく寒に耐えていて、節を保持する高士と呼ぶにふさわしい。

「3・11大震災」直後のTVニュースで、混乱する事務室の壁に墨も鮮やかな「雪中送炭」の張り紙があったことを思い出します。「雪中送炭」と「雪中高士」とは、雪国が生んだ品格のある心強い四字熟語です。

webサイトはこちら

堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>