東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2016年01月27日(水)
  • 鉱物

「掌上明珠」(しょうじょうめいじゅ)

 手中に収めて掌の上にある美しい明珠・珍珠すなわち「掌上明珠」(『元遺山詩集箋注「一二」』など)といえば、男性ならば最愛の女性のことを、父や母ならば寵愛する子女とくに女の子を指します。女の子が生まれたことをよろこんで「明珠入掌」(郭応祥「鷓鴣天」など)といいます。略した「掌中之珠(玉)」はよく使う親しいいい方です。求めて得た珍珠だったのに失ってしまうことの悲哀の例も多くあって、「掌中明珠去る」(辛棄疾「永遇楽」)や「掌中の珠砕ける」(庾信「傷心賦」)という表現も知られます。

掌中にできない明珠としては美しい夜のまちが例えられ、「東方明珠」といえば上海の呼称です。浦東地区に建てられたテレビ塔が「東方明珠電視塔」(四六八メートル)で、上海の観光スポットになっています。白居易の「大珠小珠玉盤に落つ」(「琵琶行」)から想を得て大小11個の明珠を連ねて設計されています。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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