東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「十指連心」(じっしれんしん)

 働いても働いても楽にならなかったとき、石川啄木は「じっと手をみる」と詠っていますが、中医や気功術では「十指」は五臓六腑に通じているとされていて、中医は仔細に手指の変化をみます。指先の色の変化やしびれなどは疾病の前兆だからです。十本の指が心臓に連なっているということから、一指が痛めば全身が痛みを感じることを「十指連心の痛み」(湯顕祖『南柯記「情尽」』など)といいます。

肉親はもちろんのこと企業の同僚や組織・団体の同志の親密なつながりを強く意識して、それぞれが持つ能力を出し合って困難を乗り越えようと呼びかける場面で用いられます。固い握手でお互いの心を通じ合うのもそのうちでしょうし、「十指連心慈善音楽会」なども開かれますし、連続TVドラマのタイトルにもなっています。

「十指繊繊」(張裕「題宋州田大夫家楽丘家筝」など)は、女性の繊細な十指が筝の弦を爪弾いているようすをいいます。音も優美ですが指の動きも美しい。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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