東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「温故知新」(おんこちしん)

「温故知新」(『論語「為政」』から)は「古きをたずねて新しきを知る」という読み方でよく知られています。『論語』は孔子の死(前479年という)のあと、弟子たちがまとめたものですから、「子曰く・・」と記されていても、後人による仮想の孔子の言であるとして習うことが「温故」のはじめです。「知新」は現在のありようを知ること。孔子は中原周遊の長い旅をして「知新」にもつとめています。

ですから一方で先人の知恵・古例に学びながら、一方で現実の動勢をしっかり把握する。この双方をきわめることによってはじめて全容を理解することができ、人の師(リーダー)ともなれる(以って師と為るべし)と説いています。

書斎にこもって文献を漁っていては古きこともわからない、現実のみに執着していては正確に現実の姿をつかむことができない。「古い時代のことをたずねて今を知る手だてとする」と読むのは、書斎派の学者にとって都合のいい解釈なのです。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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