東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「温文爾雅」(おんぶんじが)

 闘争性には欠けますが、態度が穏和で端正な生き方について「温文爾雅」(蒲松齢『聊齋志異「陳錫九」』など)がいわれます。政治や経済が優先してきた世相にあらたな文雅な価値観が広がる時期にあるようです。古淡な情感をたたえた紳士、爽涼で性を露出させない女性が静かな関心を呼び起こしています。

温家宝前総理の著作名が「温文爾雅」(2010年刊)です。「三丁目の夕日」(「永遠的三丁目的夕陽」)や「おくりびと」(「入殮師」)をみて、日本の大衆の暮らしや死生観を理解していた前総理は、演説や記者会見で古典を引いて中国文化の奥行きを伝えてきました。その百編余をまとめた著作が「温文爾雅」です。

2006年10月に安倍総理を迎えたときは、「青き山遮って住(つ)きず、畢竟東に流れ去く」(北宋の辛棄疾の詩)を、日本訪問をした2007年4月の国会演説では、「朋友と交わるに言いて信有り」(『論語・学而』)を引用していました。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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