東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2016年03月16日(水)
  • 植物

「柳暗花明」(りゅうあんかめい)

 日本の春の花は淡いですが中国の春の花はどれも色濃くあざやかです。その中でもとくに桃は明るい。春の光をあびて柳の緑が陰をつくり、桃をはじめ百花がいっせいに開いて明るく輝いているようすが「柳暗花明」(王維「早朝」など)です。

唐の詩人王維は春の盛りを率直に詠じていますし、宋の陸游の「柳暗花明又一村」(陸游「游山西村」から)では桃の紅、柳の緑のあいだを詩人がゆったりと動くようすを伝えています。洛陽東郊の桃李(「年年歳歳」の花)もいいですが、南京の街なかの真っ赤な花桃並木も目を奪う風景です。ですから「柳暗花明春又来」は明るい展望を意味します。

また「柳暗花明」は、比喩的には逆境の中で急に転機がおとずれて希望が持てる状況になることにいいます。いい結果をさがしている原油価格、株式市場、ワイン輸入、シャープ(夏普)、二児対策などさまざまあってよく用いられます。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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