東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「一落千丈」(いちらくせんじょう)

 琴の音が最高音から一気に最低音に至ることを「一落千丈」(韓愈「聴穎師弾琴」など)といいます。なるほどこれは千丈だと思わせる落差があります。琴の名手といわれ「幽憤詩」に秀でていた嵆康が刑死にあたって弾じたという「広陵散」の「一落千丈」なら、大地に響いて余韻嫋々いかばかりであったかと想像されます。
 実尺で1丈は約3m(中国は約3.3m)に当たりますから、地震によって突然に起こる数十メートルの土砂崩れでも恐ろしいのですから、何につけ千丈の落差はやはり想像に絶します。
 さてわが世にも「一落千丈」で例えられる事象がさまざまあって、みなさんは何を思うでしょうか。国際オイルの価格、ブラジルの経済、革新政党の得票、コンピューターに負けた囲碁九段、子育て政治家の浮気、プロ球界スーパースターの薬づけ、清純派女優の離婚での罵り、子どもの成績、いえない産後性欲・・。
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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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