東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「登堂人室」(とうどうにゅうしつ)

 学問や技芸などが深く高い境地に達したことを「登堂入室」(宋・呉坰「五総志」など)といいます。中国の住まいは門があり堂(客間)がありその奥に室(私室)があるというつくりですから、客人は入門して登堂してさらに入室するという段階を踏むことになります。孔子が子路の瑟のひき方を「由(子路)や堂に昇れり、未だ室に入らざる也」(昇堂入室・『論語「先進」』)と評したのは、堂にまで昇ったのだから遠からず入室できるよ、という師の励ましを伝えています。
 それがいまは「登堂入室」で到達したという使い方になっています。茶芸師の技能大会は「登堂入室」の域にあるなどといわれます。現代では「誤用」というわけにはいかないでしょう。そこで「登堂難入室」となります。ライト・イノベーションといわれるLEDが価格の点で、割安の民営航空も安定感で、レベルアップしているとはいえ「web文学」もなお「登堂難入室」の域にあります。
 
webサイトはこちら

堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>