東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2016年05月05日(木)
  • 動物

「鳳毛麟角」(ほうもうりんかく)

 世にまれで貴ぶべき人物や珍しく得がたい事物を「鳳毛麟角」(蘇軾「送馮判官之昌国」など)といいます。鳳凰は伝説中の珍鳥ですし麒麟も伝説中の神獣ですから、鳳凰の毛麒麟の角も実は見たことがないのですが。「鳳毛」だけでも意味は十分ですが、「鳳毛麟角」の四字で超がつくレベルになります。
 人物ならノーベル賞受賞者クラスならいうまでもなく、技芸に優れた人間国宝も納得ですが、判断のつきがたい「鳳毛麟角」と呼ばれる人も学問や芸能やスポーツの分野に見受けます。事物ですと用例は多彩です。クラシックカー、鶏宝(漢方)、隕石、魯迅の直筆といったもの。世界で認められたブランド品、天皇家や幕府の御用達、ちゃっかり商品や高級高層マンションの名にも用いられています。
当代では見過ごされても真贋は歴史が決めることになります。そして「鳳毛麟角」の四字熟語は時代を越えて残りつづけることになります。
 
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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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