東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「信誓旦旦」(しんせいたんたん)

 日本語の音読みで「たんたん」といえば、淡々や坦々や眈々が思い浮かびますが、この「旦々」は日が地平にあらわれたときのような明瞭で誠実なようすをいいます。「心口如一」が「信」ですから、「信誓旦旦」(『詩経「衞風・氓」』から)といえば、真心を込めた「誓い」が誠実で信用できるということになります。聞いているみんなが明るくなれる心地良い四字熟語です。
 結婚式の誓いや新入生への学校長や新入社員への社長の訓示などは率直に納得してもいいのですが、政治家の場合にはみずからが「信誓旦旦」と前置きしても明々白々とはいかないのはどこの国でも同じようです。
 一方で「信口雌黄」(郭沫若『屈原「四幕」』など)となると、古くは黄紙に記した誓文の誤りを、雌黄(顔料・鶏冠石)を塗って重ね書きして直したことから、根拠のない言説や責任のない論評をいいます。
 
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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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