東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「心有余悸」(しんゆうよき)

 過去にあったことがふいに回想されて動悸がすることを「心有余悸」(巴金『随想録一四〇』など)といいます。だれにもそんな経験があるでしょう。失恋のときの心痛がそうでしょうし、難関といわれた入学試験に受かったときの鼓動とか、万馬券を当てて「歓(欣)喜雀躍」したときのこととか。夢から覚めたあとのそんな経験も。熊本地震の余震をおそれて、福岡地方で防災用品が売れたのは「心有余震」ということなのでしょう。
「心心念念」(『河南程氏遺書「二上」など』)のほうはいつも念頭から離れないでいること。亡き師のことばやふるさとへの思い、おいしかった料理も。車イスで酸素吸入しながら舞台稽古に臨んでいた演出家の蜷川幸雄さんが12日に肺炎による多臓器不全で他界(八〇歳)しましたが、愛弟子たちの哀悼のことばからはそれぞれ師によせる「心心念念」の熱い思いが伝わってきます。
 
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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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