東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2016年05月25日(水)
  • 植物

「春笋怒発」(しゅんじゅんどはつ)

「春笋」は春のたけのこ。「怒」は怒るではなく気勢強盛なこと。春のたけのこの若い茎が勢いよく伸びることから、「春笋怒発」は好い事が次々に現われることにいいます。春の花々が色あせたころ、温かな雨のあとに芽を出すと一気に成長します。ひと晩で数十センチも伸びます。中国の都市のビル建設ラッシュはまさに「雨後春笋」(韜奮『萍蹤憶語』など)です。こちらは新しい事物が迅速に出現することにいいます。女性の繊細な手指を玉笋といいます。
 日本では農村の過疎化や竹材輸入もあって、放置された里山や雑木林では樹木が竹の地下茎に養分を取られ日光を遮られて枯れ、どこも竹林に代わっています。その一方で竹冠のつく日用品は使われなくなったり、プラスチックになったりしています。竿、箒、箸、箱、筥、筐、筒、筆、簪、笄、籠、笛、簾、箕、、笊、笈、筵、筏、篝・・。籍もあやうい。ただ「笑」だけが音が転じて借用されて大はやりですが。


 
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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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