東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「歪打正着」(わいだせいちゃく)

 手法や手段が本来のものではなかったのに、幸いにも満足すべき結果が得られたときに「歪打正着」(『醒世姻縁伝「二」』など)といいます。結果オーライといったところ。野球でバントすべきところを強振したらホームランになったなどは経験があるでしょう。碁や将棋では「正打歪着」やら「歪打正着」がしきりです。競馬の万馬券は「歪打正着」そのものです。本田圭佑のアシストのボールなどは本人は「正打正着」でしょうが観客には「歪打正着」に見えます。そこが魅力なのでしょう。美人とはいえない年上の奥さまにそういうのは失礼ですが、ほんとです。
 史上に残る「歪打正着」では、秦の始皇帝が不老長寿の元として水銀を用いたこと。陵墓にも大量の水銀を使って池を構築したことで、水銀の防腐作用で遺体は腐乱を免れている可能性があるうえ、有毒だったことで盗掘も免れてきたというのです。始皇帝は「歪打正着」の水銀の池に浮いていまも「長生不老の夢」を見ているというのです。
 

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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