東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「走投無路」(そうとうむろ)

 なす術がなくなり行き詰まること、窮地に陥って出口がないことを「走投無路」(『水滸伝「五六回」』など)といいます。人生のさまざまな場面で出合いますからよく使われる成語です。魯迅は、当時は読書して科挙を受けるのが正路なのに、日本へいって洋務を学んで霊魂を鬼に売るような「走投無路」の人にならないでおくれと母親から泣いてたしなめられたと『吶喊「自序」』で述懐しています。
 いま八方ふさがりの「走投無路」にある首脳といえば、ロシアのプーチン大統領と金正恩首相でしょう。プーチン大統領はシリア国境での衝突やウクライナ問題、石油危機まで内外の難題にせめられていて、その中での安倍訪露は多いに歓迎されたのでした。しかし懸案の北方領土問題は新しい方途でといいながら「無路」のまま。一方の金正恩首相の「走投無路」は、いまさらいうまでもなく行き着くところは中国に救援を求める路しかないといわれます。
 
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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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