東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2016年07月06日(水)
  • 動物

「博士買驢」(はかせばいろ)

 主意を伝えない長々とした空文を書く知識人を「博士買驢」(『顏氏家訓「勉学」』から)と揶揄していいます。学者の尊大さをあしらう庶民にとっては小気味よい四字熟語です。ここでの「博士」は、学位ではなく、医学・薬学博士の兄弟がつくった「博士ラーメン」ほどの親しさでしょう。古代の鄴都での話なので、きっと「五経」など民衆の暮らしに関係がない知識をひけらかす人物を博士と呼んだのでしょう。
 そんな博士が市へいって驢馬を買うことになります。一頭の驢馬を選んでさて代金となって、驢馬売りに証明を求めます。当然に自分が代わって書くことになって3枚。やっと書き終わって抑揚よろしく読み上げました。驢馬売りが「3枚のどこにも驢がない」と指摘すると、そのとおりだったので博士は売り場でもの笑いになりました。なぜか安倍首相は参院選応援演説で「改憲」をいいません。選挙に勝つための「首相買憲」をキャスターに指摘されてキレるようでは、「改憲」の信は得られないでしょう。




 
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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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