東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「名落孫山」(めいらくそんさん)

 宋代の才子で、「滑稽才子」とあだ名された孫山が同郷の子とともに郡都での「挙人」の考試に参加したときのこと。終わって合格者名の発表があって、どんじり(倒数第一名)にやっと孫山の名があり、しかし同郷の子の名はありませんでした。先に戻った孫山に郷里の人がようすを聞きます。孫山は「解名の尽きる所に孫山の名があり、彼の名はさらに孫山の外にありました」(解名尽処是孫山、賢郎更在孫山外)と報告します。以後、この話が伝わって、不合格だったことを「名落孫山」(范『過庭録「第六九節」』からというようになりました。科挙は秀才、挙人、進士とありますから、挙人レベルでどんじりだった孫山のその後のようすは本稿の外でのこと。
 いまでも考試に不合格(落榜生)であったことに「名落孫山」がいわれますが、そのほかにたとえば西北地区の中心であった歴史文化名城の西安が、「全国六大城市群」から外されたことにも「名落孫山」がいわれます。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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