東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「臨池学書」 (りんちがくしょ)

 書聖といわれる王羲之の有名な「蘭亭序」(行書)は、唐の太宗がみずからの昭陵に副葬させたので原蹟は失われましたが、臨摸された歴代の逸品のうち、わが国の博物館・美術館・個人が秘蔵する作品も数多く残されています。
 王羲之が草書の目標として崇拝したのが後漢時代の張芝です。張芝は勤めて池に臨んで書の力を養い池水が墨で真っ黒になったため、「臨池学書、池水尽墨」がいわれました(晋衞恒『四体書勢』から)。張芝は家中の衣帛すべてに字を書き、それを洗って再び使ったといいます。どうやら池で洗ったのは筆硯ばかりではなかったようです。羲之もそれにならったことから「臨池学書」がいわれ、その古跡は「墨池」と呼ばれたのですが、いま紹興市の「蘭亭」には池は「鵝池」だけ。しかし羲之が臨池して刻苦して書を学び、筆硯を洗った姿を後人が慕って、「臨池」というと書論や書学など書に関する学問を指すようになっています。
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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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