東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「伯楽相馬」(はくらくそうま)

 次の時代に輝く人材は、だれか慧眼の人によって見い出されてきました。前項の賈島や「二十にして心已に朽ちたり」と詠った鬼才李賀や「走馬看花」(2013320)・「三春之暉」(20142・12)の孟郊などを見出した韓愈は、「千里の馬は常にあれども、伯楽は常にはあらず」(『雑説「第四」』から)といっています。「相」はよく監察すること。馬の良否を見分けた伯楽(孫陽)は春秋時代の秦の人で、韓愈は次の時代の逸材を見出す人の不在を嘆いています。

 韓愈自身は、進士科・博士弘詞科にそれぞれ三度失敗し、三度の左遷を繰り返し地方ぐらしをしています。空海や最澄が入唐したころは最初の左遷で連州陽山(広東省)にいました。硬骨の官であり「有愛在民」を旨として生きた韓愈がそんなようすでしたから、優れた留学僧として唐に渡り、20年を2年で帰国した空海にとって、長安は長居するところではなかったのでしょう。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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