東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「百齢眉寿」(ひゃくれいびじゅ)

 今年は大正二年(一九一三)生まれの人が百歳に達します。大正生まれの人びとは、母が歌う優しい童謡・唱歌をたくさん聞いて育った優しい心根の長寿者です。大正二年には「早春譜」「海」「鯉のぼり」が、そのあと「朧月夜」「浜辺の歌」「宵待草」「背くらべ」「叱られて」「七つの子」「赤とんぼ」などが次々に発表されています。これらの童謡・唱歌も歌い継がれて百歳に。わが国は百寿期の人が五万人を超えて、史上に稀な長寿国を現出しようとしています。

「眉寿」は老齢になると白い長毛の眉(眉雪)が特徴となることから、長寿の証にいわれます。初唐の書家虞世南は「願うこと百齢眉寿」(「琵琶賦」より)と記して百歳を願いましたが、八〇歳を天寿として去りました。「人生七十古来希なり」(「曲江」より)と詠った杜甫は「古希」には遠く五九歳で亡くなっています。いまや稀でない「七十古希」に達したら、次は「百齢眉寿」が目標です。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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