東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2016年12月07日(水)
  • 植物

「寒花晩節」(かんかばんせつ)

 寒花は晩秋から初冬の寒さにも耐えてしっかり咲いている花のことで、「寒花晩節」(『宋名臣言行録・韓「九日小閣」』など)は、節操を保って晩年を過ごすようすに例えていいます。「黄花晩節」ともいうのは、菊(黄花)がそのころに花をつけることから。同じ意味合いの「桑楡晩景」は、日の落ちるところを指す桑や楡の木の梢を夕陽が照らしている情景で、晩年の風姿が後人の目標として輝いているようすをいいます。

それに対して「晩節不終」は、築き上げてきた名声や評価を晩年に覆してしまうこと。鐘(鍾)が鳴りおわり漏壺の水が滴りおわる「鐘鳴漏尽」の終末期を、節操を保てずに「晩節を汚す」ことでよく用いられます。昨今の東京都知事選はその舞台で、首相を務めた細川・小泉両氏が失格知事だった舛添氏に敗れた際にいわれ、猪瀬知事に「晩節を汚すな」と辞職を促した当人の石原元知事がその立場となる。その末に小池知事が誕生しましたが、花ある知事が「寒花晩節」に至れるかどうかはわかりません。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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