東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「万家灯火」(ばんかとうか)

 夜になってすべての家々に灯が点ることを「万家灯火」(王安石「上元戯呈貢父」など)といいます。城市が繁栄しているようすであり、平和が続いている証であり、その下での穏やかな暮らしが思われます。「日本三大夜景」には長崎・札幌(函館でなく)・神戸(「日本夜景サミット」2015)が選ばれ、「世界三大夜景」にも香港・ナポリとともに函館か長崎かが挙げられています。中国では上海・西安・重慶を称しています。
 民俗行事としては、春節(新月)のあとの望月(十五日)の夜におこなわれる「観灯」で、夜を通して門々に灯を点して過ごします(元宵節)。歳初の満月に皇帝は万人の幸せを祈り、農民は豊作を祈ったのでしょう。唐の玄宗のときの「元宵灯節」が最も豪華で、長安中の燃灯は五万盞を数え、皇帝は広さ20間、高さ150尺の灯楼をつくらせています。白居易の詠う「灯火万家」(「江楼夕望招客」から)は、杭州刺史(長官)時代のもので、杭州の万家の灯と西湖に映る遊船の灯を「星河一道」に対比しています。

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堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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