東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

「疾風勁草」(しっぷうけいそう)

「勁草」はしなやかに勁(つよ)い草のこと。平時は知られることがないのですが、猛烈な嵐が吹き荒れたあとに、折れたり吹き飛ばされたりしなかった勁い草が知られるということ。思いもよらぬ困難な事情に遭遇したあとに、しっかりした立場を保って意志堅固に過ごしていた人が知られることにいわれます。

後漢王朝を建てた劉秀(光武帝)は、兵を率いて黄河を渡って河北に攻め入ったとき、故郷の頴川から従ってきた数十人の者がみな去ってしまったのに王覇ひとりが残っているのを知ります。そこで「子独り留まる。努力せよ、疾風は勁草を知らしめん」といって励ましました。劉秀はのち皇帝となり、王覇はのち北辺を平定して淮陵公に封じられています。「疾風勁草」(『後漢書「王覇伝」』から)の典故です。

勁草書房の名はここから。未曾有の嵐だった先の戦争のあと、「信念をもって良書の出版を」との願いをこめて、安倍能成学習院院長が命名したものです。

webサイトはこちら

堀内正範氏

日本丈風の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈風の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈風の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>