東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2017年04月12日(水)
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「単刀赴会」(たんとうふかい)

「単刀」は一刀あるいは一人のこと。「単刀赴会」は単身で時には命がけで相手の陣営へ交渉に赴くこと。英傑が覇を競った三国時代にこの成語を生んだのは蜀の関羽です。『三国演義「六六回」』では「関」の紅旗をかかげた船で乗りこみ、腰刀を帯びた八、九人の大漢に護らせて呉の魯粛との交渉に臨んだ関羽を「単刀赴会」と記しています。
 アメリカへ乗り込んでトランプ大統領との会に臨んだ習近平主席もそうですが、全人代で国内の難題の討議を終えた3月15日、人民大会堂で待ち構える1000人近い内外のメディアに年1回の記者招待会で18問に応対した李克強総理の姿にもみることができます。日経新聞記者の中国語をほめて笑いを誘うなど余裕を見せていました。
 この一人ゆく「単刀赴会」や激痛に耐え「言笑自若」(2013・2・27)の関羽を思えば、少々のピンチにあわてることもないでしょう。一人でデータや資料をかかえて交渉に赴くとき支えてくれるにちがいありません。困難を克服して人生を愉しむ四字熟語です。
 

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堀内正範氏

日本丈人の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈人の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈人の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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