東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2017年05月10日(水)
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「不三不四」(ふさんふし)

「三にあらず、四にあらず」と数字を重ねて否定した成語「不三不四」(施耐庵『水滸全伝「七回」』など)は、現在は規範がない、端正でない どっちつかず、不正派の意味で、人や態度や手法などについて広く用いられます。といって「不一不二」や「不五不六」とはいいませんから、三と四を重ねることで意味をなしていることはたしかです。

 易の爻(こう)の重なりからきているという説もあるようですが、古人は三(天・地・人、三皇、三省)や四(四方、四季、四書、四宝)などを整った体系を示す数字としてきましたから、規範がない不正派の言行を「不三不四」というようになったのでしょう。

 封建社会の女性の礼教育として「三従四徳」がありました。三従は未婚時は父に、既婚時は夫に、夫が死んだあとは子に従うこと、四徳は婦徳、婦言、婦容、婦功を教えられましたが、「三従四徳すこしも学ばず」や「三従四徳まるでなし」という女性もいましたから、「不三不四」には女性のそんな別建ての理解があったかもしれません。

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堀内正範氏

日本丈人の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈人の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈人の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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