東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2017年05月31日(水)
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「眼花繚乱」(がんかりょうらん)

 わが国でいう種々の花がいっせいに咲き乱れる「百花繚乱」は、中国では「百花斉放」あるいは「百花争妍」で、この「眼花繚乱」(王実甫『西廂記「一本一折」』など)は事物や事情が煩雑で眼前の事象への判断に迷うこと。反義語は「一目瞭然」です。
 ですから魚市場移転での築地か豊州かについて、さまざまな事物や事情が錯綜しており、小池都知事がどう判断するかに迷うようすはこの「眼花繚乱」の事例のひとつといっていいでしょう。身近なところでは、発売10周年に因むアップル社製スマートフォンであるi Phone 8に関する発売日や型式情報はいま「眼花繚乱」といったところです。
 途上国だった中国の最大の「眼花繚乱」は、本当の大国になったのかという問でしょう。「一帯一路」構想など着々と地歩を築いているものの、人民元の国際通貨としての安定性や包囲する地縁世界である日米、ロシア、インドとの関係に懸念があり、強国になったが大国とはいえない、驕傲、自豪であるという抑制した意見に実感があります。
 

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堀内正範氏

日本丈人の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈人の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈人の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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