東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2017年08月09日(水)
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「朝三暮四」(ちょうさんぼし)

「朝に三つ、暮に四つ」というのは、宋の狙公(サル使い)がサルたちの食を制限せざるをえなくなって、一日に与えることにした芧(ちょ、木の実)の数です。それを知ったサルたちは皆怒りました。そこで「朝三暮四」ではなく「朝四暮三」にしたところ、サルたちは皆悦びました。(『荘子「斉物論篇」』より)
 この話は『列子「黄帝篇」』にもあって、狙公はサルたちの反応をみるためまずは誑かして「朝三暮四」にすると伝えます。もちろん皆起って怒ります。そこですかさず「朝四暮三」にするというと皆伏して喜びます。聖人が智をもって群愚を籠する例としています。
『荘子』では、愚かなサルたちをだますのではなく、日に七つという「無理のないありよう(天鈞)」を知って、どちらも同じ(斉同)であるなかで、まずは非のほうを示して後に是のほうを示して、是非を用いて「和」を得る法としています。これを聖人による「両行」といっています。さて是も非も混じるサルたちの場合ならどうするのでしょう。
 

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堀内正範氏

日本丈人の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈人の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈人の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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