東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2017年08月23日(水)
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「白駒過隙」(はっくかげき)

 人生の短さをいう表現のひとつ。白馬が隙間を駆け抜けるという「白駒過隙」(『荘子「知北游篇」』)は、あざやかな印象を残して人生の時間の短さを伝えます。荘子は「人生天地の間、白駒過隙のごとし、忽然として已む」といいます。「忽然として已む」というのは、「光陰如(似)箭」(光陰矢のごとし)ほどには速くなく、訳注によれば短いとはいえ「暫」といったほどの長さがあって、重要な会議のひとつくらいは行えるようです。
 その短い隙間を用いて北宋初頭の長い平和を築いたのが趙匡胤でした。趙匡胤は全土統一の闘いをともにした功臣たちを前に、人生は「白駒過隙」であり「争いをやめて天年を終えよう」と呼びかけ、杯をあげて功臣たちに兵権を捨てさせたのでした。
 人生の短さをいうもうひとつの表現が「人生如朝露」(曹操「短歌行」)。三国魏の曹操は、朝露のような刹那の生を酒と歌に託して自らを励ましつつ、周公旦に学んで賢人の訪れを待っています。もうひとつ女性にも励まされて、25男をもうけています。
 

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堀内正範氏

日本丈人の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈人の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈人の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

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