東京都新宿区の校正・校閲会社、円水社(えんすいしゃ)のブログ

  • 2017年09月13日(水)
  • -

「濠梁観魚」(ごうりょうかんぎょ)

 あるとき荘子は恵子(恵施)と濠水の橋の上から魚(ハヤ)を見ながらこんな議論をします。「魚がゆったりと泳いでいるが、あれは魚の楽しみだね」。すると恵子は「あなたは魚でないのだから魚の楽しみがわかるわけがない」と議論をしかけます。そこで荘子は「あなたはわたしではない。どうして知る知らないをいえるのかね」。恵子はいいます「わたしはあなたでない。だからあなたを知らない。あなたは魚でない。だから魚の楽しみを知らないのはいうまでもない」。荘子がいいます「話をもとにもどそう。あなたはわたしが魚の楽しみがわかると知ったうえで問いかけたではないか」

「濠梁観魚」あるいは「濠梁之弁」(秋水篇)として、二人の立場の違いを伝える話として記されています。恵施は名家(論理学派)を代表する人物で、「就事論事」の立場で事実をもとに理性的に思考をします。それに対して荘子は、自己の感知した情をもって他を理解し自己の哀楽を転移することができるとします。魚もまた楽しいのです。

webサイトはこちら

堀内正範氏

日本丈人の会 代表
Web月刊「丈風」編集人

当社が永く校正で携わった、『知恵蔵』(朝日新聞社)の元編集長、朝日新聞社社友。
現在は「日本長寿社会」を推進する「日本丈人の会」を主宰し、アクティブ・シニアを応援している。 中国研究を基にした四字熟語への造詣も深く、時事を切り口に、新聞や書籍において解説を行なっている。
日本丈人の会ホームページにて、「現代シニア用語事典」も掲載。

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< July 2018 >>